渋谷区の医療費助成まとめ!対象や申請手順
この記事の要点
- 高校生等までの子ども医療費は所得制限なしで自己負担ゼロが基本
- 医療証は出生や転入から約1か月以内に区役所か出張所で申請が必要
- 都外受診や証の提示忘れ時は領収書原本を保管し償還払いで還付申請
渋谷区の医療費助成は、高校生等までの子ども、ひとり親家庭、心身障害者などを対象に、健康保険適用の自己負担分を全額または一部補助する制度です。受給には区役所や出張所への事前申請と専用の受給者証が必要になるため、対象となる条件を確認して速やかに手続きを進めましょう。
本記事では、渋谷区に住む人や働く人の暮らしをサポートする情報メディアとして、難解になりがちな制度の全体像をわかりやすく整理しました。助成の種類ごとの対象要件から具体的な申請手順、医療費を取り戻すための注意点まで網羅して解説します。なお、制度の細かな改定が行われる場合もあるため、最新情報は必ず渋谷区公式サイトでご確認ください。
渋谷区の主な医療費助成制度
渋谷区内で利用できる代表的な医療費助成には、主に4つの制度があります。それぞれの支援内容と特徴を把握しておきましょう。
子ども医療費助成(マル乳・マル子・マル青)
子どもの健やかな成長を支えるための制度です。対象年齢に応じて区分が分かれています。
- マル乳:0歳から小学校就学前の乳幼児
- マル子:小・中学生(6歳到達の最初の4月1日から15歳到達の最初の3月31日まで)
- マル青:高校生等(15歳到達の最初の4月1日から18歳到達の最初の3月31日まで)
東京都内の自治体では順次高校生世代への助成拡大が進められており、渋谷区でも高校生等まで助成範囲が広がっています。所得制限の撤廃や自己負担なしの運用が基本となっており、子育て世帯の医療費負担を大きく軽減する仕組みです。
ひとり親家庭等医療費助成(マル親)
ひとり親家庭の父・母(または養育者)と、その家庭で育つ児童(18歳到達の年度末まで等)を対象とした制度です。健康保険証を使って受診した際の自己負担分の一部または全額が助成されます。この制度には親や養育者の前年所得に応じた所得制限が設けられており、一定以上の所得がある場合は対象外となることがあります。
心身障害者医療費助成(マル障)
一定の障害支援区分に該当する方を対象とした制度です。身体障害者手帳1・2級(内部障害は3級の一部)、愛の手帳1・2度、または精神障害者保健福祉手帳1級をお持ちの方などが対象となります。こちらも所得制限が設定されており、要件を満たす場合に健康保険の自己負担分が助成されます。
難病・特定疾患等の医療費助成
国や東京都が指定する指定難病や特殊疾病にり患している方を対象に、重症度分類等の基準を満たす場合に医療費の一部を公費負担する仕組みです。申請窓口は渋谷区保健所となり、東京都への認定申請を取り次ぐ形になります。
保険適用の診療・投薬・処置や入院診療費の自己負担分
自由診療や予防接種、差額ベッド代や文書作成料など
助成対象となる費用と対象外の費用
医療費助成はすべての支払いに適用されるわけではありません。対象となる範囲をあらかじめ理解しておくことが大切です。
助成の対象となるもの
助成されるのは、病院や診療所、調剤薬局などで受診・処方された「健康保険が適用される診療・投薬・処置」の自己負担分です。入院時の診療代も保険適用分であれば助成対象に含まれます。
助成の対象外となるもの
以下の費用は全額自己負担となります。
- 健康保険が適用されない自由診療
- 健康診断・予防接種(公費負担の定期接種を除く任意接種)
- 入院時の差額ベッド代や個室料
- 診断書や証明書などの文書作成料
- 入院時の食事療養標準負担額(一部の制度や非課税世帯等を除く)
- 薬の容器代

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公式LINEで相談する →医療費助成を受けるための申請手順
医療費助成を利用するには、事前に申請を行い「医療証(受給者証)」の交付を受ける必要があります。自動的に送られてくるわけではないため、事前の手続きが必須です。
申請のタイミング
子どもが生まれた場合や、他市区町村から渋谷区へ転入した場合は、事由が発生した日から概ね1か月以内(出生日や転入日から30日以内程度)に申請を行いましょう。申請が遅れると、申請日より前の医療費が助成されない期間が発生することがあります。
申請場所・窓口
以下のいずれかの窓口で受け付けています。
- 渋谷区役所本庁舎(子育て給付課、障がい者福祉課など該当部署)
- 区民部各出張所・区民サービスセンター
- 郵送申請(一部手続きは電子申請にも対応)
申請に必要な持ち物・書類
一般的な手続きで求められる書類は次の通りです。
- 対象者の健康保険証(発行前のお子様の場合は加入予定の保護者の保険証)
- 申請者(保護者・本人)の本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証など)
- マイナンバーが確認できる書類
- (転入時期によって)前住所地の課税・非課税証明書(所得確認のため)
- 該当の障害者手帳(マル障の場合)や戸籍謄本(マル親の場合)
医療機関での使い方と還付手続き(償還払い)
医療証が手元に届いた後の実際の使い方と、窓口で使えなかった場合の返金手続きを解説します。
東京都内の医療機関を受診する場合
健康保険証と一緒に「医療証」を医療機関の窓口に提示します。現物給付と呼ばれる仕組みにより、窓口での健康保険適用分の支払いが原則0円(または制度ごとの一部自己負担額のみ)になります。
都外の医療機関を受診した場合や医療証を忘れた場合
東京都以外の病院にかかった場合や、受給者証の交付前に受診した場合は、窓口で通常の自己負担分(2割〜3割程度)をいったん支払う必要があります。支払った医療費は、後日渋谷区へ「医療費支給申請(償還払い)」を行うことで口座振り込みにて払い戻しを受けられます。
還付申請に必要なものは以下の通りです。
- 医療機関が発行した受診者名・保険点数の記載がある領収書の原本
- 対象者の健康保険証および医療証
- 振込先がわかる保護者または本人の銀行口座情報
- 印鑑(自署の場合は不要なケースあり)
領収書の提出期限は、受診した日の翌日から起算しておおよそ5年間(健康保険法の消滅時効等に準拠)ですが、早めの手続きが安心です。
よくある失敗例と注意点
制度の利用にあたって、手続きの遅れや勘違いから助成を受け損ねるケースが見られます。代表的な注意点をまとめました。
出生届を出しただけで申請した気になってしまうケース
渋谷区役所や出張所に出生届を提出しても、医療費助成の医療証は自動発行されません。出生届と併せて、子育て関連の窓口で子ども医療費助成の交付申請書を提出する必要があります。赤ちゃんの健康保険証が手元に届いていなくても、加入予定の扶養者の保険証があれば仮申請できる場合があるため、出生届提出当日に窓口へ相談することが重要です。
高額療養費や付加給付の精算を忘れてしまうケース
入院や手術などで1か月の医療費が高額になった場合、加入している健康保険組合から「高額療養費」や独自の「付加給付」が支給されることがあります。渋谷区へ償還払いを請求する際、健康保険組合側からの給付金決定通知書を先に取得して添付しなければならないケースがあります。手続きの順序を誤ると還付までに数か月以上の時間を要することがあるため注意が必要です。公的な高額療養費制度の基準については厚生労働省の案内も併せて確認しておくとスムーズです。
有効期限切れ・更新手続きの放置
医療証には有効期限が定められています。多くは年1回(10月頃など)に自動更新され新しい証が郵送されますが、前年の所得申告が済んでいない場合や、現況届の提出が必要な制度で未提出のままでいると更新がストップします。受給資格が切れた状態で受診すると全額自己負担となるため、郵便物の確認を怠らないようにしましょう。
まとめ:対象条件を確認し早めの手続きを
渋谷区の医療費助成は、子育て世帯や特別な支援を必要とする方々の負担を減らす心強い制度です。受給資格を満たしていても、申請を行わなければサポートを受けることはできません。出産や転入などのライフイベントが生じた際は、健康保険の手続きとセットで医療費助成の申請を済ませましょう。書類の不備や受給資格の詳細は世帯状況によって幅があるため、不明な点があれば速やかに区役所の窓口へ問い合わせることをおすすめします。
よくある質問
- Q. 子どもの医療証は申請してからどれくらいの日数で届きますか?
- A. 窓口で必要書類がすべて揃っていれば即日交付される場合もありますが、郵送申請や書類確認が必要な場合は1週間から2週間程度で自宅に郵送されます。
- Q. 東京都外のクリニックで受診したときも医療費助成は使えますか?
- A. 都外の医療機関では医療証の直接利用はできません。一度窓口で通常の自己負担分を支払い、後日、領収書原本を添えて渋谷区へ還付(償還払い)の申請を行ってください。
- Q. 子どもの保険証がまだ手元に届いていませんが申請できますか?
- A. 保護者が加入している健康保険証の提示により、先行して医療証の申請手続きを受け付けてもらえる場合があります。速やかに区の担当窓口へご相談ください。



